①マーガリンのCMがテレビから消えたのはなぜ?

 ⇒ 植物性油脂は動物性より健康的?

 

マーガリンが広まった理由

 

①植物油が動物性脂肪より健康的

バターは動物性脂肪

マーガリンは植物油 由来

よって、バターよりマーガリンが健康的

加えて、

②バターは冷蔵庫から出すとカチカチで使いにくい

マーガリンは冷蔵庫から出して、すぐに使える柔らかさ

③バターよりマーガリンが安い

 

ところが、本来液体の植物油からマーガリンという固形油を作る過程で、水素添加という方法を使います。

水素添加の量を加減することで、油の固さは自由に調整できます。

 

マーガリンは植物油が原料ですが、水素添加によって作られた人工油です。

その分子構造はトランス脂肪酸という形です。

 

マーガリンが普及した、後年、このトランス脂肪酸は動脈内壁にくっつくと離れない厄介な油であることが判明して、先進国ではトランス脂肪酸の規制が始まりました。

 

「トランス脂肪酸が動脈硬化にとっては害」

は今では医学的事実であり常識です。

 

ところが日本では、トランス脂肪酸の含有量表示義務も規制もありません。

 

規制はしないけど、大っぴらなCMはやめてくれ

と業界への指導が入り、

テレビからマーガリンのCMは消えました。

 

現状は、

もともと日本人はトランス脂肪酸の摂取量が少ないし、

トランス脂肪酸含有量が少ないマーガリンも登場していますので、

それほど神経質になることもないと思います。

 

原料は自然のものでも、人が手を加えることで害になる

 

という例は他にもたくさんあります。

 

あなたが大好きな あの食品も実は害があります。

 

続きは基礎医学講座でお話しします。